少女☆歌劇 レヴュースタァライト-The LIVE- #1 revival(配信)

劇場版にはハマらなかった私ですが、やっぱり気になるスタァライト
期間限定で配信中だった舞台公演を見てみることにしました(現在は配信終了しています)。

 


……なるほど!と思いました。私がこの作品に期待していた「歌劇の素敵なところ」はちゃんとここに詰まっていました。楽曲も歌唱もいいし、舞台装置とその転換も楽しい。物語そのものや衣装については好みじゃないところもあるけど、総じて歌劇の面白さが伝わる素敵な舞台作品だと思いました。

やはり私は、歌劇を題材にしたアニメだから、「この楽しさ」をアニメに持ってきてくれることをどこかで期待していた気がします。ところがTVアニメも劇場版も、そっち方向には来ず、むしろ尖ったアニメ表現を突き詰める、という選択がされていました。
これはある意味正しくて、舞台の魅力を伝えるのは舞台のスタァライトを見るのが一番で、アニメに持ってきてもその劣化版にしかならない。だからアニメはアニメとしての表現を突き詰めようという意図なのかな、と思います。つまりアニメのスタァライトにとっての優先は、アニメとして描きたいモノであり、歌劇要素はそれを活かすための設定、道具として存在しているという関係性ですね。
実際のところ、本作に興味を持つ層から考えると、それは正解だったと言えるでしょう。劇場版のスタァライトが衝撃を受けて人に勧めたくなる作品である、ということはよく理解できますし、キャッチーなフレーズの使い方もとてもうまいなと感じました。

 

私としては、劇場版のスタァライトが気に入った、という方が舞台版を観て、面白いと思うのか、物足りないと感じるのか、どんな感想を持つのかにちょっと興味があります。


ちなみにあともう1つ、舞台を観て驚いたことがありました。それは役者さんの演技です。同じ方が同じ役をアニメでも舞台でも演じられているのに、アニメで感じていたイヤな引っかかりが全然なくて、すっと入ってくる感じがしました。舞台とアフレコでは当然発声も表現方法も違う訳ですが、小山さんも佐藤さんも小泉さんも、正直ここまでできる人だとは今まで気づきませんでした。こうまで印象が違うとは……。