劇場版 響け! ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~

冒頭から結末まで、ノンストップで楽しめました!

久美子達が1年生だった頃のTVシリーズでは、時間をかけてコンクールまでの道程が描かれた訳ですが、2年生となった本作では劇場版1本で物語を語り尽くさなければなりません。そのため、どうしてもひとつひとつのエピソードが深く掘り下げられずに終わってしまう部分はありました。しかし積み重ねの力は偉大ですね。これまでのストーリーや2. 3年生、先生、OBのキャラクターの性格を把握していることを前提にすることで無駄な時間を一切使わず、新1年生と久美子の関わりを軸にして、過去のエピソードから繋がる今、今から繋がる将来という時間軸が全編を通した1本のテーマになっていて、それでいてキャラクター総出演!的な楽しさも盛り込まれている。
リズと青い鳥とは全く違う、正統派のテレビシリーズ続編劇場版!でした。

脚本の花田さんはラブライブ!サンシャイン!!も手がけられていますが、同じ人が書いた脚本とは思えないぐらい生感のあるセリフで、これもユーフォの魅力ですね。それぞれの監督のオーダーに応えられる花田さんはすごいなといつも思います。

しかし、冒頭にあのシーンを持ってくるのはズルい(笑)。普通はクライマックスになるようなエピソードをあえて冒頭に持ってくることで観客を引き込みつつ、「ユーフォはそっちじゃないよ」と言ってるようで、とてもよかったです。

惜しむらくは私の記憶力が悪く、過去の登場人物を含め、一部のキャラクターしか名前を覚えられないということ。複数回観ても十分楽しめる作品なので、予習復習してもう一度観たいところです。
でも、他にも観たい映画が沢山あるんですよね〜。