Aqoursを応援するということ

Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~ の内容については、少し前のblogで書かせていただきました。

今日はライブを振り返る生放送もありましたので、ちょっと違った観点で、私の個人的な考えを書いておこうと思います。Twitterではあえて避けているネガティブな話も含んでいるので、そういう文章を読みたくない方は、続きを読まない方がいいかも知れません。

 

まず1日目。私はアリーナの前から2列目という、普通に考えたら人から羨ましがられるような場所に座ることができました。確かに、キャストさんが近くに来てくれた時はすごく嬉しいですし、MY舞の炎の迫力もすごかった。また、1つだけですが銀テも手に入れることができました。でも今回のライブに関しては、正直この席は良くありませんでした。改めて考えると、理由は大きく3つあったと思います。

1つ目は、今回の演出がセンターステージ中心だったこと。いくらメインステージに近くても、端に近い場所ではセンターステージは遠いし、キャストも後ろを向いている姿が多くなってしまいます。2つ目は、あまりに前すぎて、セットの陰に隠れ、メインステージのパフォーマンスも全てを見られなかったこと。最後は浦の星交響楽団の生演奏を十分に感じることができなかったこと。せっかく同じ場所にいるのに、その姿をスクリーン越しでしか見られないというのは何とももどかしく、残念に思いました。

これは誰のせいでもありませんし、その場所なりに楽しむ気持ちを持って楽しめばいい話です。事実、私もライブ中は、そういう気持ちでライブを心から楽しんでいた、つもりでした。でも、ライブが終わった後の帰り道は、いろいろと余計なことを考えてしまいます。これならLVの方が集中できたのでは? とか。

そうなると私の中で、ライブを楽しめなかったという思いが大きくなり、せっかく(高いチケット代を払って)東京ドームの公演に行き、アリーナで観たというのにこんな気持ちになるということは、自分はもうAqoursから離れる時期なのか、と考えたりもしていました。後からもう1度触れますが、私の中ではAqoursを応援し始めてからずっと、心の片隅で「Aqoursから離れる時期」の意識があり、それが時折大きくなることがあります。今回もそんな感じでした。

 

とは言え、それですぐにどうこうということではなく、また、2日目に対する期待を失った訳でもありません。2日目のチケットはスタンド席で1階の後ろ側。ほぼ正面から全体が見渡せる席でした。

結果的には、この場所はとても良かったです。キャストは遠くなりますが、ステージパフォーマンスはちゃんと見られるし、浦の星交響楽団の演奏もよく見えます。また、今回新たに双眼鏡を購入していて、これを使うことでキャストや楽団メンバーの細かな表情や動きを見ることもできました。余談になりますが、数十年前のオペラグラスと今の双眼鏡の実力差にも驚きました。NikonのSportstarEX、優秀です。ただ、双眼鏡を使うとブレードが振れないのと、裸眼との切り替えで集中が切れちゃうのは難点ですね。

話を戻すと、ステージは生ものなので、原因が座席位置だけだったのかどうかは分かりません。ダブルアンコールがあったことも大きい。しかし2日目のライブが終わった後の気持ちは、1日目のそれとはまるで違っていました。このまま家に帰るのが何だかすごく勿体ないような気がして、会場を離れるのも惜しく、この日はフラフラと例の歩道橋を通って神田明神にお参りし、秋葉原マクドでしばらく気持ちを落ち着かせてから帰路につくほどでした。

 

ではこれで、私はこれからもずっとAqoursを応援し続ける気持ちになったのか、というと、実はそうではありません。それは今回のライブで、Aqoursμ’sとは違う方向に進むことを宣言した、と受け取ったからです。

 

 

ここでちょっと昔語りをしてしまいますが、「ラブライブ!」に関しては、私は放送開始前は全く情報を集めておらず、普通にその期のTVアニメをチェックする1つとして、第1話を見ました。そこでこのアニメは面白くなりそうだ、と感じ、第2期を含めて全話視聴しました。けれども当時はアニメに時間もお金もかけるつもりはなく、劇場版も劇場では見ていません。ただその頃から、声優さんが出演されるニコ生をよく見るようになり、μ’sのキャストの皆さんが出演する番組にも注目するようになっていきました。そんな中で発表されたファイナルライブ。この頃は関西圏に住んでいたので、家族を置いて1人でライブを観にいくというのはかなりハードルが高かったのですが、これはぜひ行きたいと思い、家族の了承を得て応募しました。

しかし一般発売でチケットを入手できるのはよほどの幸運が必要で、あえなく落選。近くの映画館にLVを見にいくことになりました。

そんな訳で、ブレードの使い方やコール&レスポンスを一生懸命予習し、迎えた当日。そこで感じたのは、限られた時間だからこそ、その中で輝いたアニメの中のμ’sの魅力と、ファイルという形で区切りをつけようとしているキャストがシンクロしている姿で、それが何よりも尊く、美しいと思えたのです。

 

そう。私はきっと最初から、Aqoursが美しく終わる姿が見たくて、今度はそこに至る道を含めて共に歩みたくて、彼女たちを応援し続けているのです。それこそがラブライブ!の一番の魅力だと思っているから。

この、一見相矛盾した気持ちゆえに、4thで示された今後のAqoursの方向性に対して、素直に喜べない自分がいる、という訳です。

 

もしAqoursが、例えばスクフェスの世界のように、終わらない1年間を繰り返すようなループに入るのであれば、私はAqoursから距離を置くことになるような気がします。そうではなく、今はまだその時ではない(けれどもその時は、そう遠くない未来に必ず来る)という宣言であれば、その時が来るまでAqoursを応援していきたい。今はそんな気持ちです。ただ、4thはこれまで進化し続けていたAqoursの到達点のようにも思え、ファンとしての(勝手な)やり切った感のようなものも感じています。この後が蛇足でなく、まだまだ進化し続けていくと思えるのかどうか、そこ次第なのかも知れません。

 

まぁ結局、応援するのに疲れたり飽きたりしたら、ファンをやめればいいという、それだけの話です。だってアニメーションは娯楽で、消費されるコンテンツで、精神的に疲れてまで追い続けるようなもんじゃないですから。一方で、そこから元気をもらい、明日への活力をもらい、中には人生を変える人もいる。私はこの2つから目を背けずに両方を肯定し、自分がどうなのか、常にどこかで俯瞰することが大切だと思っています。

 

ひとつは劇場版のその先があるかどうか、ですね。まさかこれが最終章の第1話で、実は全6話あります。なんてことはないと思っていますが(それって「ガールズ&…)、これがどうなるか。いっそ、高校野球マンガの名作「キャプテン」のように、3年生引退後もルビィちゃんがリーダーとしてメンバーを集め、新たなスクールアイドル部として活動するような新展開があれば、それはそれで期待が持てますが、まぁそれもないですよね。

個人的に絶対に避けてほしいのは、Aqoursメンバーが水族館の生き物に扮したゆるふわなショートアニメを作ったり(それって「うぇいくあっぷ…)、メンバーそれぞれの日常を描く作品をリリースし続けたりして引き延ばすことです。ただ、プロジェクトラブライブ!はそんなことはしないと信じています。

今年のAqours CLUBの終了となる6月末がポイントかも知れません。この後、Aqours CLUB 2019が来るのか、それともLovelive! Club(ラブライ部?)2019になるのか……。

 

ちなみに、μ’sキャストの皆さんが最近、ラブライブ!関連のイベントに再び出演されるようになったことについては、素直に喜んでいます。それはきちんと空白期間を設けたことによって、ファイナルまでの流れとは別のものとして素直に受け入れられるからです。この辺りの話も書きたいのですが、それはまた次の機会に。