劇場版 SHIROBAKO
TVシリーズが放送されていたのが2014〜2015年。内容を思い出すために、YouTubeで配信されていた20話〜最終回を見てから劇場に足を運びました。23話のずかちゃんのアフレコシーンは、改めて見ても涙が止まりません。
劇場版はそれから4年後を舞台としていて、劇場版としてのお祭り要素を盛り込みつつも、4年間のアニメ業界の動きとそこで働き続ける人の変化、そしてその後が描かれています。
劇場版はそれから4年後を舞台としていて、劇場版としてのお祭り要素を盛り込みつつも、4年間のアニメ業界の動きとそこで働き続ける人の変化、そしてその後が描かれています。
この作品のポイントは、やはりリアルと虚構の二重構造で、虚構の部分で観る人を爽快な気分にさせつつ、ちゃんと「実際はそんなにうまくいかない」ことを示していて、問題提起されていることを受け止められるようになっている点だと思います。
それが劇中劇の部分だけでなく、本編の中でもミュージカルとか、殴り込みとか、それが実際にあり得ないものだと分かる描き方になっているというのも徹底していて、分かりやすい。普通だったら4年後の現状を描くシーンをもっと切り詰めて、そこからの逆襲の部分に尺を使うと思うのですが、そうしなかったことも、より現実のアニメ業界の難しさを伝えたいんだ、という意図が感じられました。
そして、観た人はその上で、「でも、それでも!」と感じ、そこを自分を変えるきっかけにしたい、と思わせるようになっていて、それがやはりこの先品の魅力だなと感じました。
それが劇中劇の部分だけでなく、本編の中でもミュージカルとか、殴り込みとか、それが実際にあり得ないものだと分かる描き方になっているというのも徹底していて、分かりやすい。普通だったら4年後の現状を描くシーンをもっと切り詰めて、そこからの逆襲の部分に尺を使うと思うのですが、そうしなかったことも、より現実のアニメ業界の難しさを伝えたいんだ、という意図が感じられました。
そして、観た人はその上で、「でも、それでも!」と感じ、そこを自分を変えるきっかけにしたい、と思わせるようになっていて、それがやはりこの先品の魅力だなと感じました。
ただちょっと腑に落ちないのが、新キャラ宮井楓さんの位置づけですね。登場シーンからの呑み明かしまではインパクトがあったのに、そこからの見せ場がほとんどない。宮森との対比としても弱いし、バディらしさも途中はほとんどなくて、登場させる必要性があまり感じられませんでした。これが、SHIROBAKO 新TVシリーズ開始につながる紹介的な意味合いならまだ分からなくもないのですが……。
あと、個人的にはジャージ姿の小笠原綸子さんがツボでした。