この世界の(さらにいくつもの)片隅に

上映時間と距離の関係から、この作品はたまたまキネカ大森という小さな映画館で観賞しました。後から調べてみると、ここは「この世界の片隅に」公開時に熱心に応援されていたところだったらしく、不思議な縁のようなものを感じました。

 

さて、

 

個人的に病み上がりの状態で、前作から約40分の追加、2時間48分という上映時間に耐えられるか不安があったのですが、作品世界への没入感が格別で、まったくダレることなく最後まで観ることができました。
この世界の片隅に」は少し離れたところからすずさんを見守っているような作品。それに対し「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は、その内に秘めた人間臭い感情を含め、より内側ですずさんと共に過ごしているかのような、そんな感覚が得られました。

 

比較すると、「この世界の片隅に」の方が映画として「ちょうどいい」気がします。しかしだからといって今作がダメという訳では決してなく、同じものをベースに新たな感覚が得られたという意味でも、とても素敵な作品でした。

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