プロメア

いくらアクションを見せる作品だからって、もうちょっと緩急の緩があっていいんじゃない?と言いたくなるほど勢いで最後まで突っ走る作品。でも、TRIGGERの良さが出ていて決して嫌いじゃないし、ストーリー的にも面白かった!と思えるのはさすがです。

これをもし実写でやると、いくらVFXが発達しても「そんなやついねぇよ!」ってところで引いてしまうはず。でもアニメーションキャラクターだからこそ、記号化された性格が受け入れられる。そしてその性格が全編通して貫かれているから、気持ちよく観られるのだと思いました。
そして気持ちがいいといえばもちろん、「動き」です。これこそTRIGGERという、手書きアニメーションだからこそ成立するケレン味のある絵作りが本当に楽しいしカッコいいし面白い!

このスタイルは、どちらかというと古き良きで、今のアニメにおける流行の主軸からは外れていると思います。個人的な好みとしても、私のど真ん中ではありません。でも、この「まんが映画」の楽しさは、これからもぜひ、新作として提供し続けてほしいなと思う、そんな作品でした。